【専門家が解説】高齢者におすすめのペットは?体力・家計と費用から選ぶガイド

高齢者におすすめのペットを元トリマーが解説 ペットの選び方

「犬や猫と暮らしたいけれど、10年後も自分でお世話できるか自信がない」と迷っている方は多いのではないでしょうか。
時間に余裕ができた定年後だからこそ、体力や家計との釣り合いが気になります。

ただ、迎えるペットの種類や年齢を選べば、年齢だけを理由に諦める必要はありません。
本記事では元トリマー・愛玩動物飼養管理士の視点から、体力や費用に合うペットの選び方を紹介します。

この記事を書いた人

管理人:かぎゆか

元トリマー / 愛玩動物飼養管理士
ホリスティックケア・アドバイザー / 老犬介護スペシャリスト

犬・猫・セキセイインコ・金魚など飼育経験あり。高校卒業後ペットサロンで見習いとして働きながら、トリマーの資格を取得。

飼っていた保護犬との死別をきっかけに、ペットロスを経験。数年後「老犬介護スペシャリスト」の講座を知り、資格を取得。

高齢者がペットを迎える前に確認したい4つのポイント

ペットを迎える前に確認したい寿命と年齢、体力と時間、費用と医療費、住まいの4つのポイント

定年後にペットを迎える前は、かわいさだけで決めず、10年先の暮らしまで見据えて確かめておきたいことがあります。

迎える前の確認ポイント

  • ペットの寿命と自分の年齢を照らし合わせる
  • 毎日のお世話にかかる体力と時間を見積もる
  • 月々の飼育費用と医療費を把握する
  • 住まいのルールと飼育スペースを確認する

1つずつ解説します。

ペットの寿命と自分の年齢を照らし合わせる

ペットを迎える前に、まずは寿命と自分の年齢を並べて考えてください。

犬や猫は15年前後生きることも多く、迎えた日から長い付き合いになるためです。

ペットフード協会の2025年の調査によると、犬の平均寿命は14.82歳です。

例えば、65歳で子犬を迎えた場合、15年後には80歳になります。

80歳になっても朝夕の散歩や通院の付き添いを続けられるか、家族と一緒に想像してみましょう。

環境省もペットの命が終わるまで世話を続ける「終生飼養」の徹底を飼い主に呼びかけています。

ただし、年齢だけを理由に諦める必要はありません。

寿命を知ったうえで、最後まで見届けられる種類や年齢のペットを選べば安心です。

毎日のお世話にかかる体力と時間を見積もる

お世話は毎日続くため、必要な体力と時間を事前に見積もっておきましょう。

元気な今は平気でも、膝や腰に不安が出てくると負担の感じ方が変わります。

具体的には、小型犬を迎える場合、以下のお世話が毎日の予定に加わります。

小型犬との1日のお世話例

  • 朝夕2回の散歩
  • 1日2回の食事の準備と片付け
  • トイレシーツの交換
  • 毛のブラッシング

雨の日や真夏の暑い日も、散歩は簡単に休めません。

1日の流れを紙に書き出し、無理なく続けられる量か確かめてください。

体力に合わない場合でも、お世話の量が少ないペットを選べば問題ありません。

月々の飼育費用と医療費を把握する

飼育費用は、毎月かかるお金と急な医療費に分けて把握してください。

ペットには人間のような公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担です。

アニコム損害保険の調査では、2025年の1年間にペットにかけた費用は以下のとおりです。

ペットの種類年間支出額月あたりの目安
犬41万3,416円約3.4万円
猫19万5,427円約1.6万円
うさぎ15万875円約1.3万円
小動物11万5,944円約1万円

例えば、年金収入で暮らす70歳の方が猫を迎える場合、月1.6万円ほどを家計に組み込む計算になります。

年齢を重ねたペットは通院が増えるため、ペット保険や医療費の積み立ても検討しましょう。

住まいのルールと飼育スペースを確認する

集合住宅では管理規約で、飼えるペットの種類やサイズが決められている場合があります。

ペット可の物件でも「小型犬1頭まで」「鳥や魚のみ」など、条件付きのケースも多いです。

実際に、定年後に住み替えを考えている場合は、契約前に管理会社へ飼育条件を問い合わせてください。

飼育スペースの確保も見落とせません。

うさぎのケージや鳥かごは、置き場所に加えて掃除のために体を動かす余裕も必要です。

エアコンの風が直接当たらず、家族の気配を感じられるリビングの一角などが置き場所の候補になります。

高齢者におすすめのペット6選

成猫、小型の成犬、小鳥、小動物、金魚・メダカ、ロボットペットの6つの選択肢

高齢者におすすめのペットを、お世話の量や暮らしへのなじみ方がわかるよう、生き物以外の選択肢も含めて6つ紹介します。

おすすめのペット6選

  • 猫(成猫)
  • 小型犬(成犬)
  • 文鳥・インコなどの小鳥
  • うさぎ・ハムスターなどの小動物
  • 金魚・メダカ
  • ロボットペット

気になるペットから読み進めてください。

猫(成猫)

散歩の必要がない猫は、体力に不安がある方でも迎えたい候補の1つです。

室内で過ごし、トイレも決まった場所で済ませるため、天候に左右されずにお世話を続けられます。

成猫を選べば性格や体格がすでにわかるので、暮らしとの相性を事前に確かめられます。

例えば、70歳でひとり暮らしをしている方が成猫を迎えた場合、朝晩の食事とトイレ掃除が毎日のお世話の中心です。

窓辺で日なたぼっこをする姿を眺めながら、ゆったりした時間を過ごしましょう。

ただし、猫は足元にまとわりつくこともあるため、つまずかないよう注意してください。

ふれあいを楽しみつつ、お世話の手間は抑えたい方に向いています。

小型犬(成犬)

毎日の散歩で体を動かしたい方には、小型犬の成犬がおすすめです。

散歩が日課になると、外に出る理由が自然と生まれます。

ペットを飼う高齢者への調査でも、散歩などで外出が増えたと答えた人は約4人に1人です。

具体的には、65歳で定年を迎えた方がチワワなどの成犬を迎えると、以下の変化が生まれます。

小型犬と暮らして増えること

  • 朝夕の散歩で歩く時間
  • 散歩中のご近所とのあいさつ
  • 規則正しい生活リズム

ただし、雨の日も散歩が必要なうえ、トリミングや通院の送迎も加わります。

体力や家族の協力に不安がある場合は、無理に選ぶ必要はありません。

散歩の時間を楽しめる方であれば、毎日の張り合いになるでしょう。

文鳥・インコなどの小鳥

鳥かご1つ分のスペースで飼える小鳥は、集合住宅で暮らす方にも人気です。

散歩は不要ですが、エサと水の交換・ケージの掃除は毎日必要です。

代表的な小鳥の特徴を以下にまとめます。

小鳥の種類平均寿命の目安特徴
文鳥8〜10年人によく慣れる一方、気の強い一面も
セキセイインコ7〜8年丈夫で、初めての飼育にも人気の鳥

例えば、手乗りの文鳥を迎えると、朝にケージから出して肩に乗せながら新聞を読む時間を楽しめます。

小鳥は寒さに弱いため、冬はヒーターで保温してください。

体調の変化に気づきにくい小さな体なので、鳥を診られる動物病院も迎える前に探しておきましょう。

うさぎ・ハムスターなどの小動物

ケージの中で暮らすうさぎやハムスターは、鳴き声が小さく近所に気を使わずに飼えます。

どちらも散歩は不要で、寿命や生活リズムに違いがある動物です。

種類寿命の目安暮らしの特徴
うさぎ5〜7年ほど(10年以上の例も)牧草が主食で、毎日の補充が必要
ハムスター2〜3年夜行性で、深夜の回し車の音に配慮が必要

具体的には、夜遅くまでテレビを見て過ごす方であれば、夕方から活発に動き出すハムスターの姿を楽しめます。

寿命の短い種類を迎える場合は、お別れの心構えもしておいてください。

暑さや寒さに弱い種類が多いため、エアコンで室温を保つ電気代も見込んでおきましょう。

金魚・メダカ

眺めて癒やされたい方には、金魚やメダカなどの観賞魚がぴったりです。

鳴き声や抜け毛の心配がなく、水槽を置くスペースがあれば始められます。

毎日のお世話は、以下の内容が中心です。

観賞魚の主なお世話

  • 毎日のエサやり
  • 水温と水の汚れのチェック
  • 定期的な水換え

ただし、金魚の寿命は10〜15年ほどといわれ、長く付き合う生き物です。

実際に、水換えでは水の入ったバケツを洗面所と水槽の間で何度も往復して運びます。

腰や膝に不安がある場合でも、小さめの水槽で数匹から始めれば問題ありません。

ロボットペット

生き物を最後まで見送れるか不安な方は、ロボットペットも選択肢に入れてください。

エサやトイレの世話がなく、病気や寿命の心配もいりません。

ただし、本体価格に加えて月額のサービス料がかかる製品もあります。

例えば、家族型ロボットのLOVOT 3.0は本体価格が57万7,500円(税込)で、別途月額9,900円からの費用が必要です。

サービスを解約すると動かなくなる製品もあるため、契約内容は購入前に調べておきましょう。

動物の飼育が禁止されている住まいでも迎えられるのは、ロボットペットならではの魅力です。

お世話の負担と費用で比べるペット早見表

ペット別の主なお世話と費用で確認することの比較

紹介した6つのペットを、寿命・散歩・毎日のお世話・年間費用の4項目で比べてみましょう。

迎えたいペットに迷ったら、自分の体力と家計に合うかを表で照らし合わせてください。

年間費用は、アニコム損害保険の2025年の調査をもとにした目安です。

ペット寿命の目安散歩毎日のお世話年間費用の目安
猫15年前後不要食事・トイレ掃除約19.5万円
小型犬15年前後毎日必要散歩・食事・トイレ約41.3万円(犬全体)
小鳥7〜10年不要エサと水の交換・ケージ掃除調査データなし
うさぎ5〜7年ほど不要牧草の補充・トイレ掃除約15.1万円
ハムスター2〜3年不要エサの補充・ケージ掃除約11.6万円(小動物全体)
金魚・メダカ金魚は10〜15年不要エサやり・水質チェック調査データなし
ロボットペットなし不要ほぼなし本体代+月額費用

表の数字は平均的な目安で、個体の健康状態や暮らし方によって変わります。

例えば、年金暮らしで出費を抑えたい70代の夫婦であれば、散歩がなく年間費用も控えめな小動物や観賞魚から検討する方法もあります。

小鳥と観賞魚は同じ調査の対象外のため、ペットショップや動物病院で費用の目安を聞いてください。

もちろん、費用だけで決める必要はありません。

数字と気持ちの両方から、無理なく続けられるペットを選んでください。

体力・生活スタイル別のペットの選び方

散歩、旅行、体力、集合住宅での暮らしに合わせたペット選び

定年後のペット選びは、毎日の過ごし方や体力に合わせると後悔が減ります。

4つのタイプ別に、合うペットと選び方のコツを紹介します。

タイプ別の選び方

  • 散歩で体を動かしたい人
  • 外出や旅行が多い人
  • 体力に自信がない人
  • 集合住宅で暮らす人

自分に近いタイプから確認してください。

散歩で体を動かしたい人

散歩を習慣にしたい方は、自分の歩くペースに合う犬を選んでください。

力の強い犬や活発な若い犬は、リードを引っ張られて転倒する恐れがあるためです。

例えば、70歳の方が朝の散歩を日課にしたい場合は、体重5kg前後で落ち着いた性格の成犬が候補になります。

迎える前に、実際にリードをもって一緒に歩く体験ができないか相談してみましょう。

夏は早朝、冬は日中の暖かい時間に歩くなど、季節で散歩の時間を変える工夫も必要です。

無理のない距離から始めれば、犬と一緒に少しずつ歩く距離を延ばせます。

外出や旅行が多い人

旅行や趣味で家を空ける日が多い方も、散歩のいらないペットを選べば安心です。

散歩が必要な犬は、外出のたびに預け先を探す手間がかかります。

具体的には、2泊3日の旅行を年に数回楽しみたい70代の方であれば、猫を迎えて旅行中はペットシッターに自宅へ来てもらう方法があります。

外出前には、以下の準備を整えておいてください。

留守番の前に整えたいこと

  • エアコンでの室温管理
  • ペットシッターの連絡先
  • ペットホテルの空き状況

急な外出にも慌てずに済むよう、預け先の候補は複数もっておきましょう。

ペットホテルを併設している動物病院もあるため、かかりつけ医に聞いてみるのも有効です。

準備さえ整えておけば、外出の多い暮らしでもペットとの生活を諦める必要はありません。

体力に自信がない人

体力に自信がない方こそ、お世話で負担になる動作から逆算して選んでください。

体の不安によって、つらく感じるお世話は変わります。

体の不安ごとの候補は以下のとおりです。

体の不安負担になるお世話候補になるペット
膝や腰の痛み散歩・重い水の運搬猫・小鳥
握力の低下リードの保持・抱っこ小鳥・小型水槽の観賞魚
外出のつらさ散歩・重い荷物の買い出し猫・ロボットペット

実際に、ペットフードや猫砂を通販の定期便で自宅に届けてもらえば、重い荷物を運ぶ買い出しを減らせます。

体の状態に合わせてお世話を減らす工夫をすれば、体力に不安があってもペットとの暮らしを楽しめるでしょう。

集合住宅で暮らす人

マンションやアパートでは、鳴き声とにおいが近所に届きにくいペットを選ぶと安心です。

飼育が認められていても、隣の部屋への音やベランダから流れるにおいが原因で、住民同士のトラブルになる場合があります。

例えば、2階以上に住む70代の方が小型犬を飼う場合は、フローリングにマットを敷いて足音を和らげてください。

エレベーターでは抱っこやキャリーでの移動が求められるなど、共用部のルールも事前の確認が必要です。

鳴き声がほとんどない観賞魚やうさぎであれば、音の心配はいりません。

元トリマーが教えるお手入れ負担で後悔しないコツ

ブラッシング、サロン通い、爪切り・歯みがきのお手入れの3つのコツ

見た目のかわいさで選んだ後に、お手入れの負担に気づくケースは多いです。

元トリマーの視点から、後悔しないコツを3つ紹介します。

お手入れで後悔しないコツ

  • 長毛種は毎日のブラッシングを想定しておく
  • トリミングが必要な犬種は通う手間も考える
  • 爪切りや歯みがきは迎えた直後から慣らす

迎える前に知っておきたい内容ばかりです。

長毛種は毎日のブラッシングを想定しておく

長毛種を迎える場合は、毎日のブラッシングを生活の一部として考えてください。

長い毛は放っておくと絡まり、毛玉になると皮膚が引っ張られて痛みの原因になるためです。

例えば、ペルシャ猫やシーズーを迎えた場合、夕食後にソファで膝に乗せて10分ほどブラッシングする習慣をつけると、毛玉を防げます。

毛玉がひどくなると自宅ではほどけず、トリミングサロンで毛を刈る処置が必要になるケースもあります。

手首や指に不安がある方は、取っ手が太く軽いブラシを選びましょう。

短毛種であれば、週に数回のブラッシングでも問題ありません。

トリミングが必要な犬種は通う手間も考える

トイプードルやシーズーのように毛が伸び続ける犬種は、定期的なトリミングが必要です。

毛が伸びると目に入ったり足裏の毛で滑ったりするため、自宅のお手入れだけでは追いつきません。

迎える前に、トリミングに関わる手間を以下で確認してください。

確認したい項目内容の目安
通う頻度1〜2か月に1回
移動手段車・タクシー・送迎サービス
所要時間数時間の預かりが一般的
費用犬種やサロンごとに異なる料金

具体的には、車を手放した75歳の方がトイプードルを飼う場合、送迎付きのサロンや出張トリミングを探しておくと安心です。

通う手間まで含めて考えれば、迎えた後に困る場面を減らせます。

爪切りや歯みがきは迎えた直後から慣らす

迎えた直後から少しずつ慣らしておくと、爪切りや歯みがきは楽になります。

嫌がって暴れる子を押さえるのは、シニアの飼い主にとって体の負担です。

実際に、迎えた日の夜からテレビを見ながら1日数分ずつ、以下の順で慣らしてください。

お手入れに慣らすステップ

  1. 足先や口元に触れる練習
  2. 道具を見せて近づける練習
  3. 爪1本や歯1本からの挑戦

1回で終わらせようとせず、できたらおやつでほめる流れを毎日続けるのがコツです。

爪切りがどうしても難しい場合は、動物病院やトリミングサロンに任せても問題ありません。

高齢者がペットを飼う前に準備したい備え

入院、飼育継続が難しいとき、災害に備える3つの準備

ペットとの暮らしを長く続けるには、自分に万が一のことがあったときの備えも必要です。

迎える前に整えておきたい3つの備えを紹介します。

迎える前に整えたい備え

  • 入院時の一時預け先を決めておく
  • 飼えなくなったときの引き継ぎ先を考える
  • 災害時の避難方法を確認しておく

1つずつ解説していきます。

入院時の一時預け先を決めておく

急な入院に備えて、ペットを預けられる先を迎える前に決めておいてください。

ひとり暮らしの高齢者が入院し、自宅にペットが取り残される相談が自治体に寄せられているためです。

預け先の候補には、以下が挙げられます。

一時預け先の候補

  • 家族や親族
  • 近所の友人や知人
  • ペットホテル
  • ペットシッター

例えば、隣町に住む娘さんに預ける場合は、フードやケージの置き場所と動物病院の連絡先をメモにまとめて渡しておきましょう。

ケージに入る練習やワクチン接種も済ませておくと、預け先の負担が軽くなります。

頼れる人が身近にいない場合でも、民間サービスを調べておけば心配はいりません。

飼えなくなったときの引き継ぎ先を考える

施設への入所や体調の変化で飼い続けられなくなったときに備え、引き継ぎ先も考えておきましょう。

東京都の条例でも、飼い続けるのが難しくなった場合は新しい飼い主を探すよう飼い主に求めています。

主な引き継ぎ方法は以下のとおりです。

引き継ぎ方法内容
家族・友人への譲渡事前に承諾を得て託す方法
老犬・老猫ホーム費用を払って終生の世話を任せるサービス
ペット信託世話の費用を信託会社などに預ける仕組み
里親募集保護団体やサイトを通じて新しい飼い主を探す方法

具体的には、エンディングノートに「飼えなくなったら長男に託す」と書き、本人の了承も得ておくと安心です。

口約束だけでは、いざというときに話が伝わらない場合もあります。

家族が困らないよう、元気なうちに話し合っておいてください。

災害時の避難方法を確認しておく

地震や水害が起きたときに、ペットと一緒に避難する方法も確認しておく必要があります。

環境省は、ペットを受け入れる避難所と避難ルートを事前に調べておくよう呼びかけています。

フードや薬の1週間分ほどの備蓄や、迷子札・マイクロチップの装着も勧められている備えです。

例えば、70代の夫婦で猫を飼っている場合は、キャリーを玄関近くに置き、普段から中で寝る練習をさせておきましょう。

避難所によってペットの受け入れ方は異なるため、住んでいる市区町村の情報を確認してください。

備えを整えておけば、もしものときも慌てる必要はありません。

ペットとの暮らしを広げる迎え方の選択肢

成犬・成猫の譲渡と預かりボランティアという迎え方

ペットショップで子犬や子猫を迎える以外にも、シニア世代に合った迎え方があります。

年齢や体力に合わせて選べる2つの方法を紹介します。

シニア世代に合った迎え方

  • 子犬・子猫ではなく成犬・成猫を迎える
  • 預かりボランティアで動物と暮らす

それぞれ詳しく見ていきましょう。

子犬・子猫ではなく成犬・成猫を迎える

子犬や子猫にこだわらず、成犬や成猫を迎える方法も検討してください。

寿命から逆算すると、迎える時点で数歳になっている犬や猫のほうが、最後まで一緒に暮らせる見通しを立てられるためです。

子犬・子猫と成犬・成猫の違いは以下のとおりです。

比較項目子犬・子猫成犬・成猫
一緒に暮らす期間15年前後迎えた年齢の分だけ短め
しつけトイレなどを一から教える手間基本のしつけが済んでいる場合も
性格や体格成長するまで不明ある程度把握済み
主な迎え先ペットショップ・ブリーダー動物愛護センター・保護団体

保護犬や保護猫の譲渡では、年齢に応じた条件を設けている自治体もあります。

例えば、青森県動物愛護センターでは、家族全員が60歳以上の世帯やひとり暮らしの方に後見人を求めています。

後見人の候補となる家族には、早めに相談しておきましょう。

シニア世代と高齢の犬猫をつなぐ制度を設ける保護団体も出てきており、年齢だけで諦める必要はありません。

預かりボランティアで動物と暮らす

ペットを最後まで飼えるか不安な方は、保護動物の預かりボランティアから始める方法があります。

新しい飼い主が見つかるまでの期間だけ、保護された犬や猫を自宅で預かる仕組みです。

自治体や保護団体によって内容は異なりますが、以下の支援を受けられる場合があります。

預かりボランティアの主な支援

  • ケージやフードの貸し出し
  • 病気になったときの診察
  • 団体スタッフによるフォロー

具体的には、京都市の動物愛護センターでは、猫を預ける際にケージやフードを渡し、病気になったときもセンターで診察しています。

動物との暮らしを体験してから自分で飼うかを決められるのも、預かりボランティアの魅力です。

応募には条件があるため、住んでいる地域の動物愛護センターや保護団体に問い合わせてみてください。

まとめ

高齢者におすすめのペットは、体力・暮らし方・家計に合うかで選んでください。

散歩で体を動かしたい方は小型犬、お世話の手間を抑えたい方は猫や小鳥、眺めて癒やされたい方は観賞魚が候補になります。

生き物を見送る不安が強い場合は、ロボットペットも選択肢の1つです。

迎える前には、寿命と自分の年齢・月々の費用・お手入れの手間を照らし合わせてください。

あわせて、入院や災害に備えた預け先や引き継ぎ先も決めておきましょう。

成犬・成猫の譲渡や預かりボランティアなど、迎え方の選択肢もあります。

準備を整えれば、年齢を理由にペットとの暮らしを諦める必要はありません。

シニア世代の毎日をともに過ごすパートナーを、焦らず選んでください。

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